最終更新: cyclic_f649 2018年11月27日(火) 17:55:25履歴
色々と語ることは尽きないが、それでもこの地図はアルズガルムのほんの一部だ。世界は広い。
土地によって魔法の流派も色々だぞ。実に千差万別だ。使う奴の数だけ魔法の種類がある。
もちろん、世界に渦巻く魔法の坩堝、《亜空間》に庭を囲うのは、世界共通だ。
庭から得た《魔力結晶》を精錬、魔法具やら使い魔やらに落とし込んでいくのも、だいたい同じだろう。
人間は魔法の力に直接触れることができないからな。どうしても、何かの道具に魔法力を落とし込む必要がある。そこまでは、どこでも似たようなものだ。
重要なのは、そこからどんな付加価値をつけていくかだ。
土地によって魔法の流派も色々だぞ。実に千差万別だ。使う奴の数だけ魔法の種類がある。
もちろん、世界に渦巻く魔法の坩堝、《亜空間》に庭を囲うのは、世界共通だ。
庭から得た《魔力結晶》を精錬、魔法具やら使い魔やらに落とし込んでいくのも、だいたい同じだろう。
人間は魔法の力に直接触れることができないからな。どうしても、何かの道具に魔法力を落とし込む必要がある。そこまでは、どこでも似たようなものだ。
重要なのは、そこからどんな付加価値をつけていくかだ。
プランタン流では、自然の魔法力を積極的に取り込むことを良しとする。新米は《魔法使いギルド》で面倒を見るが、一人前と認められるためには、旅をして、世界の魔法を学ばなくちゃならない。旅先で良いと思ったものを、どんどん取り込んで学ぶんだ。ああ、途中で諦めたり、迷ったりするやつもいるさ。そういう時は、妖精が様子を見に行くんだ。 旅から戻った魔法使いの出迎えパーティーはいつも盛大で、いいものだったね。
学術都市グライツェン、ここは、町中に様々な魔法学校が乱立していて、教職専門の魔法使いが、大勢の新米を教えるんだ。魔法学校にはだいたい研究室がくっついていて、どうしたら庭の魔力源が大きく育つかを熱心に研究していたり、魔力結晶の変換効率を上げるために血道をあげていたり、色々とやっていたな。魔力場を打ち消す研究が脚光を浴びていたっけ。魔法の使い方?魔法具で採集の補助をしてる例が多かったかな。扱いやすいから、魔法植物一択!なんて言ってる時代もあったぞ。俺からするとつまらないが、ま、基礎を固めるには悪くない。
アルマドニヤの連中は面白いぞ!連中、無数の土地神と同居しながら暮らしているんだ。娯楽という娯楽を集めて享楽的な毎日を送る人間たちと、そこに混ざって魔法を振りまく神々。土地神を使い魔に?いや、なんてことを言うんだ。地元の魔法使いだって、土地神の印を受けた魔物を使うのがせいぜいさ。こんな環境でも魔力場が強くならないのは、当時でも不思議がられていてね。直下に遺跡があるんじゃないかと言われて、俺も調査に出向いたな。
森の迷宮都市ベッカに住んでる魔法使いたちは、人目を忍んで住んでるやつが多かったからな。大っぴらに魔法を教えてくれるやつはいない、秘密主義だ。基本的には徒弟制か世襲制のどちらかで、グランマは、跡目を継ぐ者に庭の鍵を渡して引退していく。そう、奴らの庭は古いんだよ。誰が創ったとも分からない、とんでもなく古い庭を継承し続けている。
イ・コルトルで学ぶなら、まず本人に素養がないと駄目だ。魔法力場レベル3の環境で、普通に暮らせるくらいの胆力がないと。それに、妖精たちとうまくやれる人柄かどうかも大きい。妖精に嫌われたら、大変なんだぞ?逆に、その辺をクリアできるなら、今すぐ幻想の谷に行くべきだね。仲良くなった妖精に特別な呪文を貰って、精錬の時にそれを唱えるんだ。君の魔法を特別なものにしてくれる。
それから―――
……。
ああ……そうだな、昔の話だった。今も名残はあるのだろうが、プランタンの外のことはもう分からないな。当代のペトラも《魔法使いギルド》を切り盛りしているには違いないが、最近はあまり話をしてくれないしな。
なあ、君。広い世界を見た方が良いぞ。
その方がきっと、良い魔法使いになる。
学術都市グライツェン、ここは、町中に様々な魔法学校が乱立していて、教職専門の魔法使いが、大勢の新米を教えるんだ。魔法学校にはだいたい研究室がくっついていて、どうしたら庭の魔力源が大きく育つかを熱心に研究していたり、魔力結晶の変換効率を上げるために血道をあげていたり、色々とやっていたな。魔力場を打ち消す研究が脚光を浴びていたっけ。魔法の使い方?魔法具で採集の補助をしてる例が多かったかな。扱いやすいから、魔法植物一択!なんて言ってる時代もあったぞ。俺からするとつまらないが、ま、基礎を固めるには悪くない。
アルマドニヤの連中は面白いぞ!連中、無数の土地神と同居しながら暮らしているんだ。娯楽という娯楽を集めて享楽的な毎日を送る人間たちと、そこに混ざって魔法を振りまく神々。土地神を使い魔に?いや、なんてことを言うんだ。地元の魔法使いだって、土地神の印を受けた魔物を使うのがせいぜいさ。こんな環境でも魔力場が強くならないのは、当時でも不思議がられていてね。直下に遺跡があるんじゃないかと言われて、俺も調査に出向いたな。
森の迷宮都市ベッカに住んでる魔法使いたちは、人目を忍んで住んでるやつが多かったからな。大っぴらに魔法を教えてくれるやつはいない、秘密主義だ。基本的には徒弟制か世襲制のどちらかで、グランマは、跡目を継ぐ者に庭の鍵を渡して引退していく。そう、奴らの庭は古いんだよ。誰が創ったとも分からない、とんでもなく古い庭を継承し続けている。
イ・コルトルで学ぶなら、まず本人に素養がないと駄目だ。魔法力場レベル3の環境で、普通に暮らせるくらいの胆力がないと。それに、妖精たちとうまくやれる人柄かどうかも大きい。妖精に嫌われたら、大変なんだぞ?逆に、その辺をクリアできるなら、今すぐ幻想の谷に行くべきだね。仲良くなった妖精に特別な呪文を貰って、精錬の時にそれを唱えるんだ。君の魔法を特別なものにしてくれる。
それから―――
……。
ああ……そうだな、昔の話だった。今も名残はあるのだろうが、プランタンの外のことはもう分からないな。当代のペトラも《魔法使いギルド》を切り盛りしているには違いないが、最近はあまり話をしてくれないしな。
なあ、君。広い世界を見た方が良いぞ。
その方がきっと、良い魔法使いになる。
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